つくねん

思ったことや感じたことを書きとめる場として。

好きということ

 

結局、君はその人しか好きじゃないんだね、と言われたことがあって

そりゃそうだよと思った。

じゃあ、個別具体にその人の何を好きかと問われると

人はあらゆる要素の集合体だから、

その要素を取り出してみることはできるけれども

ではすなわち、それがその人なのかと言われると、うーんという感じになる。

 

斉藤和義の歌に、見えるものを並び立てて好きと歌う曲があって

好きで割と聞くのだけど

結局、その人の顔だって手だって、それがその人に属するから好きなのだ。

端正な顔立ちそのものとか、そういう造形美だけには強烈に惹かれない。

(滋味深い顔は結局物語で解釈だと思ってるので、ここからは除外します。)

オブジェクトを入り口として、人を愛でる能力がないのだろうと思う。

やっぱりどうしたって物語を重視してしまうし

その人がどういうことをどういう言葉でどういう態度で語るのか、または語らないのかということが気になる。

 

古い友人たちには、好きなタイプはブレないよねと言われるけど

だいたい、私が好きだと思う人たちって、言葉(思考)の世界に生きている、そういう人たちなのだろうと思う。不確定で曖昧な世界に生きている人。

 

ということを書き散らしつつ、寒くて布団から出られないでウダウダしている。

 

でもさ、ごちゃごちゃ言っても考えても、好きだから好きなんだ。

結局、誰かを好きということは、言葉を放棄せざるを得ない状況下にいるのと同義なんだろうな。

 

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波に飲まれる堺さん。