つくねん

思ったことや感じたことを書きとめる場として。

故郷について

 

私の地元は陸の孤島と呼ばれるところ(日本は陸の孤島だらけですね)で

この2016年にあっても極端にアクセスが悪い。

 

実家へは年に一度、年末年始に帰るようにしている。

(周りには、もっと帰ってあげなよと言われるのだけど

 一般的にそんなに帰るものなのだろうか)

今年もそうする予定なのだけど、

もしかすると、今年でそこに帰るのは最後になるかもしれない。

といいつつ、来年も帰るかもしれないけど、今後その確率が低くなっていくのは確かだ。

 

私は、自分の生まれた土地で老いていくことを選ばなかったけれど、

ある友人や、ある知人や、ある親類たちは、今もあの地で老いている。

それってどんなことなんだろう。

18で地元を出てきたけれど、

今私は、地元というものをすっぽりと手放すその少し前に来ているのだな。と思う。

故郷喪失。

 

あの土地に帰らなくなったら、

今度は旅行者として訪れてみてもいいのかもしれない。

山も海も川も綺麗で、

あとはただ人がいなくなっていくのを待つだけの場所。

かつて、多くの人が目指した場所。

昔、誰かがその土地について魂を削って書いた場所。

ある詩人が、その土地の風習と自分の寂しさを歌った場所。

そして何より私が18歳までを過ごした場所で、

とてつもなくつまらなくて、嫌な目にもあって、早く出て行きたいと

日々それだけを願っていた。

でもそこに帰ることがなくなる日を、何だか想像できないでいる。

 

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じもと。

友人が自転車でやってきたことがあって、某哲学者の名を冠した宿に泊まったらしいのだけど、そんな宿あったんですね。こんなところに。