つくねん

思ったことや感じたことを書きとめる場として。

人が人を思う

今日は厳島神社に詣でるために宮島へ。

私は3年ぶりの来訪。前は広電で行ったので、やたら時間がかかった記憶がある。

 

3年前はちょうど干潮で、大鳥居の近くまで歩けたけれど

今日は潮が満ちていた。

 

神社仏閣に来ると、だいたい絵馬掛け所に寄って人の書いたお願いを眺める。

厳島神社の掛け所は少し奥まった所にあったからか、参拝客が多い割にそこは意外なほど静かだった。

風に揺られて絵馬どうしが触れ合って、下駄で行くような音を立てていた。

 

だいたい絵馬に書かれる内容はどこでも似通っていて、

大学や資格に合格できますように、良縁がありますように、病気が治りますように

が多い気がする。

もちろん主語が自分のものもあるけれど、同じくらい、人のことを書いているものもあって、だから絵馬を眺めるのが好きだ。

 

今日も絵馬を眺めていたら、胸が詰まった。

こういう、他人に見られることを想定せずに書かれたものっていいなと思う。

 

皆それぞれ、広島は厳島神社に来て、そこでわざわざそういう思いを純粋に願いとして木の板に書きしるし、ひっそりとした場所にかけて去っていく。

それって、とても、すごいことだ。

 

人は人のことを思うのだな。と、思う。

私の苦手な人も、駅でわざとぶつかってくるようなサラリーマンも、

みんな、誰もが誰かのことを思うのだろうね。

神様は人のことを思ったりしない。(というとお叱りを受けそうだけど、私はそう思っている。)

人だけが人を、こういう仕方で思うのだな。

 

身体は日常にある場所から離れても

思いを引っぺがして置いてくることはできない。

という一種の絶望と諦めを、一番美しい形で教えてくれる場所のような気がした。

 

f:id:shrikm:20161105220604j:plain

厳島神社の絵馬掛け所。