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つくねん

思ったことや感じたことを書きとめる場として。

瀬戸内

 

レンタカーを借りて、しまなみ海道をまわった。

やはり、とても地元に似ている。

 

ここはあそこみたい、あっちはあそこだ、と二人で言い合いながら島から島へ。

よく晴れていて、絶好のドライブ日和だった。

 

瀬戸内海は霞がたなびいて、白んでいた。

幽玄な情景。

いつもこんな海なのだろうか。

だとしたら、

私の故郷の海とは違うな。

 

パーキングエリアに車をとめ、島と島をつなぐ橋まで歩けるらしい。というのを友人が見つけて、散歩がてらそうすることにした。

下道に降りて、島の中を行く。

途中、無人販売所があった。

みかん一箱500円。一袋は100円。

美味しそうなみかんだった。

こういう無人販売所の人を信じている感じ、好きだなぁ。

何も買わずに橋まで15分くらい歩いた。

橋の上は当たり前だけど視界がひらけて、

海と空と島々と、少しの船だけが見えた。

 

その後、愛媛県今治市の大島まで行き、亀老山に。

昨夜話したタクシーの運転手さんが、まぁ行ってみてよと言ってたから訪ねたのだけど、期待以上に素敵なところだった。

360度視界を遮るものが何もなく、

四国と瀬戸内の島々、

そして空と海、と、やはり船。

とても穏やかな気持ちになれる場所だった。

 

私の好きな人は、こうした場所の近くで、何を感じて何を思って何に感動したり傷ついたりして、生きてきたのかな。

どういうことを話して、聞いて、見てきたのだろう。

 

その後、日が山に沈んで行くのを見ながら広島市へ。

稜線が紫がかって、とても綺麗だった。

山の上に細い月が明るく浮かんでいた。

 

明日、帰ることがすでに憂鬱で仕方ない。

今日のドライブだってもう惜しいのに。

今がどんどん過去になって、私の後ろに積み上がって行くことが怖い。

でもどんな物事もいずれ過去になる。

時よ止まれ!と思ういずれの瞬間も、

この時を迎えるのが怖いとひたすら思っている不安の瞬間も、きちんと過去になる。

 

今私が持つ気持ちも、そうなのかしら。

きっと、多くはそうなのだろうなぁ。

その多くから漏れるものって何なんだろう。

そのことを考えると、うら寂しい気持ちになる。

 

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瀬戸内の海。とても綺麗だった。